不動産からホテル運営へ―市場の変化を前向きに捉えた、新しい一歩。
不動産からホテル運営へ―市場の変化を前向きに捉えた、新しい一歩。
“安心と快適”を届ける挑戦をTabistと。
導入事例インタビュー
Tabist ユニホテル御堂筋本町
Tabistはまるで、“宿泊業界のコンビニ“。
自社開発のシステムとサービスで販売をサポート。
Case 4:Tabist ユニホテル御堂筋本町
大阪市中央区 ビジネスホテル 14室
導入前の課題:ホテル運営の経験・ノウハウがゼロ
#不動産 #新規事業参入 #宿泊業界のコンビニ #ホテル激戦区
はじめに
大阪のビジネス街の中心地でありながら、観光客にも便利で人気の立地・本町にある「Tabist ユニホテル御堂筋本町」。大阪メトロ3駅を有する本町駅より徒歩2分という好立地を活かし、出張、観光問わず、多くのお客様に選ばれています。特に、万博開催期間は会場への好アクセスが功を奏し、稼働率も最大に。国内だけではなく海外からの宿泊客も増え、世界中の国からゲストが訪れています。
Tabistとの出会いをきっかけに、これならホテル運営もできると判断。ホテル運営事業の立ち上げを決意されました。現在も成長を続ける「Tabist ユニホテル御堂筋本町」の支配人・冨永一謙様に、施設の特徴やTabist導入に至った背景、選定理由、そして導入後の効果などを伺いました。
不動産業からホテル業へ。異業種からチャレンジ
今回のホテル事業参入は、大きな決断だったと思います。どのような背景があったのでしょうか。
まさに、市場の変化を前向きに捉えた、新しい一歩でした。本業は不動産業で、ホテル運営にはまったくの素人でした。ただ、長年大阪で収益不動産の売買やテナントビル運用を行い、「建物を運用して価値を生む」ことには強みがありました。
ーなるほど。とはいえ、不動産業とは異なる領域ですよね。なぜホテルが選択肢に?
少子化の進行で賃貸市場が縮小しつつあり、このままでは家賃相場が下がり、“収益不動産の価値を維持できない”という危機感がありました。お客様にも多くの不動産オーナーがいて、皆が“次の一手”を探している状況でした。
ー市場分析の結果、ホテルに可能性を見いだした。そんな流れでしょうか。
自社土地の建て替えを検討した際、「ホテル」という選択肢が浮上しました。当初はマンションやテナントビルも候補でしたが、周辺データを分析するうちに宿泊需要が極めて高いことがわかってきたんです。「客室が足りない」「ビジネス・観光ともにニーズが強い」といった市場の声を、数値で確認できました。
ー不動産のプロの視点から見ても、ホテルが最適解だったんですね。
はい。「土地の価値を最大化できる業態」はホテルである、という判断が徐々に固まりました。同時に、Tabistとの出会いも追い風になり、「これなら異業種からでも参入できる」という手応えを持てたことが決断を後押ししました。
ーありがとうございます。立地もすごくいいですよね。
はい。大阪・本町エリアにあります。ビジネス街として知られる一方で、心斎橋や難波にもアクセスしやすく、観光客にも人気のロケーションです。
ー本町エリアの中でも、特に利便性が高い場所だと伺っています。
ユニホテルは、地下鉄「本町駅」から徒歩2分という非常に恵まれた立地です。出張や長期滞在のビジネスパーソン、週末旅行の観光客まで、幅広い層が訪れています。
ー大阪万博のタイミングでは、需要が相当高かったのでは?
大阪万博の開催前後は、ほぼ満室でした。万博会場へは地下鉄中央線で1本。立地の強みを強く実感しましたね。
ー現在も稼働は順調だと聞いています。
はい、現在も稼働率は安定しており、リピーターの比率も高い状況です。「御堂筋線・四つ橋線・中央線の3路線が使える」「東西南北どこへ行くにも便利」「静かで落ち着く」と口コミでも高評価をいただいています。“都市型ながらも穏やかな滞在”という点が、ユニホテルの大きな魅力になっています。
ー周囲で、特に意識しているホテルはありますか。
周りでは、部屋数が50室、100室以上の大型ホテルがどんどん建築されています。ただ、そのような大きなホテルにはない“静けさ”を評価していただけている点が、当ホテルの強みだと思います。
ー規模ではなく、差別化ポイントで選ばれているということですね。
はい。シングルのお部屋でも、少し広めのつくりになっていることを感じ取っていただき、「落ち着ける」「ゆとりがある」と選んでもらえているのが特徴ですね。
ーユニホテル大阪は、安心して泊まれる価格と品質”を目指していると伺いました。
はい。ホテル運営で最も大切にしているのが、「安心して泊まれること」なんです。
高級志向ではなく、誰もが気軽に、安心して利用できるホテルを目指しています。つまり、セブンイレブンやファミリーマートのように、どこへ行っても (いつ泊まっても )価格と品質が安定していて安心できる。そんなホテルを目指しています。
ー安心とは?
派手な設備よりも“宿泊の質”にこだわっています。料金は手頃に設定しつつも、清掃やベッドメイキングは“一流ホテル並み”を目指しています。「静けさ」「快眠」「清潔さ」というシンプルな価値を、文字通り徹底的に磨いてきました。
ー大型ホテルとは違うアプローチですね。
はい。大きなホテルにはない、「ここに泊まれば清潔で、十分に満足できる。ざわざわ感もなく、安心して過ごせる」という体験を感じてもらえるホテルにしたいと思っています。それでいて、宿泊の質と価格の納得感がしっかりと両立している点も特徴です。団体客の多いホテルとは異なり、落ち着いて過ごせる環境を提供できています。
「口コミもほら、星5がちらほら。ビジネスホテルですが、接客もしっかりできているんです。」
Tabistとの出会い―AIと信頼が生んだ共創関係
ーユニホテルの開業には、Tabistとの出会いが大きく影響したと伺っています。
はい。ユニホテルの開業を支えてくれたのが、まさにTabistとの出会いでした。2018年、建築中のタイミングで前任の担当者と出会い、AIを活用した運営の考え方に強く共感したんです。
ーまだ会社としても立ち上がったばかりの時期だったのですよね。
当時はまだTabist(前身の会社)は立ち上がったばかりでした。でも、“ホテル運営をテクノロジーで効率化する”という思想に惹かれました。
ーホテル運営の経験がない中で、支えになったと。
そうですね。ホテル運営の知見がなかった私にとって、Tabistのシステムはまさに救いの手でした。AIによるダイナミックプライシング、OTAマネジメント、口コミ返信ツールなど、専門知識がなくても安定した集客が実現できる仕組みが整っていました。
ー価格設定や販売管理の負荷が大きく減ったと。
もう、価格設定を人が張り付いて調整する時代じゃない。
Tabistのシステムがあるからこそ、ホテル運営に踏み出せたと思っていますし、自分たちはベッドメイキングや清掃など、お客様の宿泊の質を高める業務に集中できています。
ー手前味噌ですが、導入時には、Tabistの丁寧なサポートが大きかったと伺いました。
そうなんですよ。導入当初はスタッフ全員が未経験でしたが、Tabistの担当者の方が本当に丁寧に使い方を指導してくれました。今では全員がシステムを問題なく使いこなしています。
ー未経験のスタッフでも運営できるようになったのですね。
はい、もうTabistのシステムが止まったらホテルも止まるくらいです。うちのスタッフはパソコンのプロでもないし、ホテル業の経験者でもない。ここまで運営できているのは、Tabistのサポートと仕組みのおかげだと思うんです。
ー現在の運営体制についてはどうでしょうか。
現在は、正社員3名と清掃アルバイト3名で運営しています。正社員については、受付・清掃・経理までを一貫して担当できるシフト体制を確立しました。プラスTabistで、人手不足の時代でも、少人数でホテルが回るという実感を持っています。
ーシステムが中核として機能しているのですね。
繰り返しになりますが、もしこのシステム(Tabistのサービス)が止まったら、うちも止まりますよ(笑)。それくらい基幹システムになっていますし、365日利用できるサポートセンターも日常的に活用させていただいています。
ーありがとうございます。販売についてはどうでしょうか。立地がら、海外とのつながりを実感する場面も多いのでは。
はい、ネット(OTA)の力で、世界中とつながっている実感があります。イスラエルから女性一人旅の方が来たり、ローマの青年が来たり。道案内もしていないのに、ちゃんとたどり着いてくれるんですよ。
ーなんと、ノウハウがない状態からスタートし、今では世界中から宿泊客が訪れるように。
はい。Tabistにユニホテルに合う海外OTAの開設をしていただいたおかげで、ユニホテルには海外からの宿泊客も着実に増えています。イスラエル、メキシコ、ローマ、オーストラリアなど、世界各地からゲストが訪れているんです。
ー国内外問わず、価格への反応も正確だと。
はい。国内の方も海外の方も価格にはとても敏感です。その“ちょうど良いところ”を探ってくれるのは、Tabistのシステムならではですね。市場の動きを捉えながら、AIを活用して、時代に合った効率的な運用ができていると感じます。
ー万博で国内客が増えた中でも、海外需要を見据えた運営をされているのですね。
はい。大阪万博で一時的に国内のお客様が大きく増えましたが、今も引き続き、海外客の回復を見越した運営を続けています。
これからの運営とTabistへの期待
ー現在の運営状況についてもう少し教えてください。
はい、稼働率・収益率ともに安定し、経営としては順調です。今後は、より満足度の高い宿泊体験を提供できるよう、客室の質の向上や、徹底した清掃などのオペレーション強化に取り組んでいきたいと考えています。
ーTabistとの関係性について。今後も一緒に頑張っていただけますか?
はい、 「一緒に上がっていける関係」でありたいと思っています。うちが伸びればTabistさんも伸びる。互いに成長できるのが理想です。
ーありがとうございます。改善するならばという視点で、どのような期待をお持ちですか。
引き続きTabistさんのシステムがアップデートされていくことを期待しています。私たちの運営を支える重要な基盤なので、より良くなるほどホテルの成長にもつながると感じています。
これからホテルを始める方へ
ーこれから宿泊業に挑戦したい方へ、アドバイスをお願いします。
今はAIとネット(OTA)の時代です。一から自分で仕組みをつくろうとすると、正直かなり大変です。だからこそ、Tabistのように実績のある仕組みを使わない手はないと思います。異業種からでも、まずは、実績のある業者さんとチャレンジしてみることをおすすめします。
ーご自身の挑戦を振り返って、どのように感じていますか。
不動産業の延長線上で宿泊業に取り組んできましたが、新しい形の事業としての可能性を強く感じています。その中で、Tabistに任せるところはしっかり任せる。このパートナーシップの形が、今の運営を支えていると実感しています。
Tabist ユニホテル御堂筋本町
所在地:〒541-0053 大阪府大阪市中央区本町4-7-16
TEL:06-6484-8828(受付時間14:00~22:00)
0570-021-721(受付時間9:00~18:00)
交通アクセス:大阪メトロ御堂筋線 本町駅徒歩2分
四ツ橋線 / 中央線 本町駅徒歩2分



